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『LOVERS』 [中国映画]



 『LOVERS』 (2004・・中国)
 ■監督:チャン・イーモウ
 ■撮影:チャオ・シャオティン
 ■音楽:梅林茂
 ■キャスト:金城武 チャン・ツィイー アンディ・ラウ






さて『LOVERS』。『HERO』で味をしめたのか何なのかは謎ですが、今度の舞台は唐の時代。『HERO』が思想や平和みたいなものを言わんとしているのならば、この映画では「愛」を中心に据えて描いています。

僕個人としては、映画に愛を求めていないので(ひねくれてるのかな(笑))、あまり期待をせずに映像や音楽に着目点をおきながら見てみました。

あくまで個人的に受けた感想はと言うと…、やっぱり今いちでした(笑)。やはりアクションものはあまり好きではないので(この作品を「恋愛もの」、「歴史もの」とカテゴライズしても何だか…ですよね)、楽しめませんでした。スローモーションとか要らないし、最後のシーンとかも読めるし。まぁアクションシーンって見てて面白いんですけどね。他の作品と比べるとあまり良くない。

まぁ感想を総括すると、チャンツィーがきれいでした、になるかなぁ。そんなに好きでもないんだけれど、やっぱりかわいいよなぁ。って誰に弁明してるんだろうなぁ。

【勝手に採点:★★★★☆☆☆☆☆☆】


『裸足の1500マイル』 [中南米・豪州映画]



 『Rabbit Proof Fence』 (2002・オーストラリア)
 ■監督:フィリップ・ノイス
 ■撮影:クリストファー・ドイル
 ■音楽:ピーター・ガブリエル
 ■キャスト:エヴァーリン・サンピ ローラ・モナガン ディアナ・サンズベリー ケネス・ブラナー デビィド・ガルピリル




偏見に満ちた偽善。
その性質の悪さがよくわかる作品。

この作品は1931年に実際に起こった事件を映画化したもので、母親と無理やり引き裂かれた子供たちが、母を求めてフェンス越しに1500マイル(2400キロ!)も歩き続けるという話。

白人による、先住民であるアボリジニに対する隔離・同化政策。こういう映画を見ると、正直げんなりしますね、何やってんだよと。そして白人の方は本気でそれが正しいと思っているから、余計やりきれない。偏見で成り立つ偽善。まぁふと考えてみると、大戦中の日本も朝鮮半島に対して同じようなことしてたんですよね。支配するとなると何処でも生まれる手段なんでしょうか。困ったもんです。こういうのが客観的に見ることが出来る時代に産まれて本当に良かったなぁ。

ケネスブラナー氏が白人の監視役をしているのですが、これがすごいハマリ役(笑)。もうなんか嫌らしさが滲み出てるんですよね。あれはすごい。

あと撮影がクリストファー・ドイル氏なのですが、素晴らしい!の一言です。オーストラリアの雄大な自然をほんっとうに巧みに撮影することに成功してます。これだけでも見る価値あり。

『裸足の1500マイル』 公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★★★☆☆】


『世界』 [中国映画]



 『世界 THE WORLD』 (2004・中国,フランス,日本)
 ■監督:ジャ・ジャンクー
 ■撮影:ユー・リクウァイ
 ■音楽:リン・チャン
 ■キャスト:チャオ・タオ チェン・タイシェン ワン・ホンウェイ




この間映画館で久しぶりにみた映画。
タイトルはシンプルで含蓄のある『世界』。

この映画は、北京郊外に実在する「世界公園」を中心に描かれています。世界公園とは、東武ワールドスクエアみたいなものでしょうか。広大な敷地にエッフェル塔やタージマハル・ピラミッドなどのミニチュアが再現されている、アミューズメントパークです。いわば小世界ですね。現在北京は、2008年のオリンピック開催に向けて急成長の真っ只中にいるので、その一環として建造されたのでしょう。

公園内ならパスポートも持たずに何処にでも行けるけれど、それは当然疑似体験でしかない。そんなことは分かっているけれど、実際に外国に行くことは出来ない普通の若者。映画の中で、ある若者が遥か上空を飛んでいる飛行機を見て、ぽつりとこう漏らすシーンがあります。「あの中には一体どんな人が乗っているんだろう…。」と。そのセリフが、タオの閉塞感を見事に象徴しています。現代中国特有の閉塞感みたいなものを。

映像や音楽、ダンスのシーンもきれいで楽しめます。でも何と言ってもこの映画で特筆すべきところはリアリティーですね。タオさんの周りの「世界」が本当によく描けています。結局個人個人の周りの世界っていうのは、大きな違いはないんですよね。未来に不安を感じたり、周りが幸せそうだとちょっと羨んだり、嫌なことがあると失望したり、嬉しいことがあったら笑ったり。そういう日常がよく描写されていたと思います。

『世界』 公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★★★★★】


『博士の異常な愛情』 [米国映画]



 『Dr Strangelove, or how I learned to stop worrying and love the bomb』 (1964・アメリカ,イギリス)
 ■監督:スタンリーキューブリック
 ■撮影:ギルバート・ジョージ
 ■音楽:ローリー・ジョンソン
 ■キャスト:ピーター・セラーズ ジョージ・C・スコット スターリング・ヘイドン キーナン・ウィン




アメリカとソ連による冷戦時代に、キューブリックが放ったブラックユーモア作品です。
人間の狂気を中心に据えて、膨大な力(核兵器)を握ってしまった人間が如何なる行動を取るかが描かれています。

いやぁ、なかなか痛快でした。先に軍部が勝手な行動を取り、それを大統領ら政治家たちが食い止めようとするのですが、それも上手くいかず・・・。アメリカでは軍部が非常に力を持っているんですよね。キューバ危機のときも、軍部は戦争に乗り気だったといいますし。政治家も頭が痛いでしょうね(笑)。

軍部の主張は、ソ連の勝手な行動を放置しておいたら世界中が共産化してしまう、という被害妄想のたまもので、先日見たヴェンダースの『Land Of Plenty』と共通するところがありました。強大な権力を持つものには、いつ手にした権力を失うかもしれない、といった種の悩みはつき物ですからね。定めといえばそれまでなのでしょうけれど。

何はともあれ、一人の人間の狂気によって世界が滅びる、という話は怖いですね。映画自体はユーモアたっぷりに描かれているので、十分楽しめましたよ~。

【勝手に採点:★★★★★★☆☆☆☆】


『プラットホーム』 [中国映画]



 『站台 Platform』 (2000・香港,日本,フランス)
 ■監督:ジャ・ジャンクー
 ■撮影:ユー・リクウァイ
 ■音楽:半野善弘
 ■キャスト:ワン・ホンウェイ チャオ・タオ リャン・チントン ヤン・ティェンイー




やっぱりこういう映画撮らせたら本当に巧いなぁ~。
ということでジャジャンクー氏の作品、『プラットホーム』。

舞台は80年代の中国の地方都市。少し前にあの悪名高き文革が終わって、開放政策なんかを打ち出して新しく生まれ変わろうとしている中国。その中で普通に生きる人たちを描いた作品です。

「70年代」という駅から「90年代」という駅までの通過点である、「80年代」というプラットホーム。世代ごとに価値観のズレなんかも生じるようになってきて、そこに生きる様子がありありと描かれております。

息遣いまで分かる聞こえてくるような、描写力は圧巻。

『プラットホーム』 公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★★★☆☆】


『ぼくセザール10歳半 1m39cm』 [欧州映画]


 『Moi Cesar, 10 ans 1/2, 1m39』 (2003・フランス)
 ■監督:リシャール・ベリ
 ■撮影:トマ・ハードマイヤー
 ■音楽:レノ・イザーク
 ■キャスト:ジュール・シトリック マリア・ド・メデイルシュ ジャン=フィリップ・エコフェ ジョゼフィーヌ・ベリ マボ・クヤテ



再び子供が主人公の映画。
あんまり期待しないで見たけれど、これがなかなか面白い。

主人公はセザール。ちょっぴり太めで容姿にはあまり自信がなくて、学校では目立たない子供。そんなセザールが参加する大事件を描いた作品。男前で人気者の友達、モルガンのお父さんを探しに子供3人でイギリスへ渡るのだ。英語が話せるのは学校のマドンナ、サラのみ。当然様々なハプニングが起きる。そして無事お父さんに会うことができて帰国した彼らは、一回り大きくなった。という話。

子供の目線で基本的に描かれているので、いつの間にか僕も10歳半くらいの感覚で見てしまいます。お父さんのカードを盗んでお金をおろしちゃうところなんかは、見ていてハラハラするし、親に必死で嘘をつきとおそうとするところなんかも、「分かる分かる」なんて頷きながら見ちゃうし(笑)。

楽しい映画を見たい、って方におススメ。

『僕セザール10歳半 1m39cm』 公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★★★☆☆】


『ニュースの天才』 [米国映画]



 『Shattered Glass』 (2003・アメリカ)
 ■監督:ビリー・レイ
 ■撮影:マンディー・ウォーカー
 ■音楽:マイケル・ダナ
 ■キャスト:ヘイデン・クリステンセン ピーター・サースガード クロエ・セヴィニー ロザリオ・ドーソン




上映している時から見たかったのだけれど、映画館で見るほどではないかなぁ…って思っていてビデオで借りてみてみました。

大統領専用機にも乗せることが許されている唯一の政治雑誌、ニューパブリック誌で起きた、敏腕記者による記事捏造事件の話です。捏造をしているところから、捏造が発覚してどうなっていくが淡々と描かれています。

きっと、最初の方は読者を楽しませるために、多少の良心の呵責を抱えながらも捏造してしまったのでしょう。しかし、3回4回と捏造を重ねているうちに、それに慣れてしまったのではないでしょうか。最近日本でも世間を賑わせているある事件が話題になっていますが、それも似たような心理状況でしょう。悪事も習慣になると、きっと罪の意識も薄くなってしまうものでしょうから。

ヘイデン・クリステンセン氏が巧く演技していたので、違和感なく見れました。

『ニュースの天才』 公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★★☆☆☆】


『フェーンチャン ぼくの恋人』 [アジア映画 【その他】]



 『フェーンチャン ぼくの恋人』 (2003・タイ)
 ■監督:コムグリット・ドゥリーウィモン 他6人
 ■撮影:ソンヨット・スックマークアナン
 ■音楽:アマラポーン・メータクナウット
 ■キャスト:チャーリー・タライラット フォーカス・ジラクン チャルームポン・ティカマポーンティラウォン




今まで見たタイ映画(そんなに見てないけれど)の中で、一番面白かった。
淡い初恋の物語、『フェーンチャン』(フェーンは恋人・チャンは子供が使う人称代名詞)。

実はわたくしはタイ語を勉強していて、先日無謀にも字幕なしで見てみたんですね。
まぁストーリーは単純だから大体の意味は分かったんですけれど、細かいところが(ちっとも)分からなかったのでもう一回見てみました。

いやぁ~、なかなか切なくなる映画です…。小学校のときに仲が良い異性がいると、周りに冷やかされますよね。そんなこと気にしなきゃいいじゃん、って今となれば思うんだけれど、子供のころって何故かそういうのを死活問題だと考えてたなぁ。それで思ってもいないのに「こんなやつどうでもいいよ」とか何とか言って、怒らせて家に帰って後悔する(笑)。これはやっぱり万国共通のことだったみたいです。

初恋(初めて仲良くなった異性)を思い出したい方は必見です。
それにしてもノイナーはかわいい。いや、ロリコンとかじゃないですよ(笑)。

『フェーンチャン』 公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★★★☆☆】


『スプリング -春へ-』 [中東映画]


 『The Spring』 (1985・イラン)
 ■監督:アボルファズル・ジャリリ
 ■撮影:メヒディ・ヘサビ
 ■音楽:モハマド=レザ・アリゴリ
 ■キャスト:メヒディ・アサディ ヘダヤトラ・ナビド






さてさて、イラン映画。
監督は、『少年と砂漠のカフェ』で有名なアボルファズル・ジャリリさん。

端的にいうと、戦争で田舎へ疎開してきた少年と、そこに住む奥さんに先立たれたおじいさんとのお話で、イラン映画にしてはストーリー展開が早いし、イラン映画が苦手な人も退屈しないで楽しめます。

感想はですねぇ…なかなか切なくなりました。おじいさんは森の中でつらい冬を一人で過ごすのがきついので、ふいにやって来た少年に春までいて欲しいのですが、少年は両親の元に一刻も早く帰りたい。そんなある日、少年が風邪をひいてしまったことをきっかけに、おじいさんは子供を帰してあげる決心をする…。おじいさん一人じゃ何だかんだいっても寂しいですよね。子供もいてやればいいのに、って思うんですが、まぁ子供も両親の元に戻りたいでしょうし。仕方ないですね。

改めて思ったことは、冬ってきついよなぁ、ってこと。これも舞台が冬の地だから切なさがより伝わってきたのであって、常夏の地だったらここまで切なくはならないはず。

音楽がややしつこかったのが残念。

『スプリング 春へ』公式ページ

【勝手に採点:★★★★★★☆☆☆☆】


『ザカップ 夢のアンテナ』 [アジア映画 【その他】]

 『ザ・カップ 夢のアンテナ』 (1999・ブータン,オーストラリア)
 ■監督:ケンツェ・ノルブ
 ■撮影:ポール・ウォレン
 ■音楽:ダグラス・ミルズ
 ■キャスト:ウゲン・トップゲン ネテン・チョックリン ジャムヤン・ロゥドゥ ラム・チョンジョル



近年、リチャードギアを中心として?ハリウッドでも人気沸騰中のチベット仏教をベースにして作られた映画です。舞台は仏教国、ブータン。個人的に訪れてみたい国の一つなのですが、ビザが個人には下りず、またツアーも膨大な料金を取られるということで、まだ行っていない国です。いつ行けるんだろう。

チベット仏教というと、日本人にはあまり馴染みがないかも知れませんが(僕自身もあまり知りませんが)、皆さんダライラマ氏の名前くらいは知っているはずです。彼こそがチベットでの最高権力者であり、チベットの象徴なんですね。非暴力思想を有している立派な方です。

この映画で特筆すべきは、監督やキャストのほとんどが、実際の僧たちであるということです。皆さん演技がとてもお上手ですね(笑)。違和感なく見れますので、まったく問題ないです。むしろ、実際の僧たちを使っていることで、よりリアリティーが出ているような気がするほど。

現代では情報のグローバル化が進み、仏教の修行の障害となるものもたくさん出てきています。この映画では、1998年のサッカーのワールドカップを取り扱って、サッカー大好きな少年僧たちが如何にTV中継を見るか、を苦闘する様子が描かれていますが、現実の僧たちはこういうものだろうと思います。もちろん中には修行に専念することが出来る僧もいるとは思いますが、むしろ少数派ではないかと。厳格な仏教徒を否定する気は毛頭ありませんが、こうして折り合いをつけてバランスを取った僧たちも、立派な僧であるということが出来るのではないでしょうか。むしろ人間臭くて、僕みたいな凡夫には親近感も得ることが出来ますしね(笑)。ラストの先輩僧の言葉もとっても印象に残るものとなっています。

ソフトな仏教のようすを垣間見たい方にはおススメの映画です。

【勝手に採点:★★★★★★★★☆☆】

『ザカップ 夢のアンテナ』公式ページ


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